Futoshi Miyagi, How Many Nights, 2017, single channel video, sound (still)

ミヤギフトシ How Many Nights

2017年7月7日(金) – 8月30日(水)

 

この度ギャラリー小柳では、2017 年7 月7 日(金)から8 月30 日(水)の会期にて、ミヤギフトシの個展「How Many Nights」を開催いたします。本展は、ミヤギが2012 年から継続して取り組むプロジェクト「American Boyfriend」の新作で、20 世紀初頭から第二次世界大戦後を生きた5 人の女性たちの物語を紡ぐ約40 分間の映像作品《How Many Nights》を中心に、それぞれの登場人物に関連する写真作品5 点と、物語を象徴するオブジェのインスタレーション作品で構成されます。

 

ミヤギフトシは1981 年、沖縄県生まれ。20 歳で渡米、ニューヨーク市立大学で写真を学び、2005 年に卒業。その後アメリカでの制作活動を経て現在は拠点を東京に移し、ギャラリーでの個展、及び国内外の美術館で開催される多数の企画展に参加しています。自身の記憶とアイデンティティに向き合い、”沖縄“と”セクシュアル・マイノリティ“のふたつの軸から成るプロジェクト「American Boyfriend」をはじめ、国籍や人種、ジェンダーといったテーマを、映像、写真、インタレーションからテキストまで多彩な手法で展開してきました。新作では、”沖縄”や男性間の関係性といったモチーフから離れ、女性達の語りが立ち上がります。

どのような表現形態であってもミヤギの作品には純粋で繊細な心象風景が伴われ、史実と事実、そしてフィクションが交錯した物語には、どこか懐かしく、ときに痛々しいほどのリアリティに富んだ世界観が広がります。

 

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press release
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