Sophie Calle, Sans enfants, sein, 2018
©Sophie Calle / ADAGP, Paris, 2019, Courtesy of Perrotin and Gallery Koyanagi / Photo: Claire Dorn
ソフィ・カル なぜなら
Sophie Calle Parce Que
2019年2月2日(土) – 3月5日(火)
この度、ギャラリー小柳ではソフィ・カルの個展「Parce que(なぜなら)」を開催いたします。ギャラリー小柳での個展は、2003 年以来 16 年ぶり 4 回目となります。
ソフィ・カルは 1953 年、パリ生まれ。テキストや写真、映像などを組み合わせたインスタレーションを中心に発表し続けているフランスを代表する現代美術家の一人です。ロンドンのテート・ギャラリー (1998 年)やパリのポンビドゥー・センター(2003 年)で個展が開催されたほか、2007 年には第 52 回ヴェネツィア・ビエンナーレにフランス代表として参加するなど、国際的に活躍しています。国内では 原美術館で「限局性激痛」 (1999 年-2000 年)、「最後のとき/最初のとき」(2013 年)の個展を開催し、「最後のとき/最初のとき」は豊田市美術館(2015 年)、長崎県美術館(2016 年)へ巡回しました。
本展では、国内初公開となる「Parce que」シリーズから新作 9 点を展示いたします。本シリーズの作品 は額装写真の前面にテキストが刺繍された布が垂らされ、その布をめくると写真が現れる構造となっております。「Parce que(なぜなら)」から始まるテキストは、なぜこのイメージなのか、なぜアーティス トがこの瞬間または特定の場所を選んだのかを説明しています。例えば、《Sans enfants, sein(子供なし、胸)》と題された作品では「なぜなら、ネット上で私の説明が『ソフィ・カル、あえて子供をもたな いアーティスト』とたった 7 語でかたづけられてるのを見つけたから。ほんのお遊びとして、この子がた またまここにいたから。」と布に刺繍で綴られており、その布をめくるとカルが子供に授乳しているよう に見える写真が現れます。写真を見る前にカルの個人的な理由を知らされることによって、イメージだけでは見えてこない彼女独自の視点や心境が垣間見えるようです。テキストと写真を融合させたカルの代表的な手法で構成された本展を、この機会に是非ご覧ください。
【同時開催】
「ソフィ・カル My Mother, My Cat, My Father, in That Order.(私の母、私の猫、私の父、この順に。)」
会期:2019年2月2日(土)〜3月10日(日)
会場:ペロタン東京(東京都港区六本木6丁目6-9)
「ソフィ カル─限局性激痛 原美術館コレクションより」
会期:2019年1月5日(土)〜3月28日(木)
会場:原美術館(東京都品川区北品川4-7-25)
ソフィ・カル「Voir la mer (海を見る)」
会期:2019年2月3日(日) - 9日(土)深夜0時から1時まで
場所:渋谷スクランブル交差点(渋谷駅前)
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