束芋《山のあなた》2024年 Photo: watsonstudio
束芋 そのあと
2024年10月5日(土)- 11月16日(土)
12:00–19:00
*日 / 月 / 祝日休廊
[プレビュー&レセプション:10月5日(土)17:00–19:00]
この度ギャラリー小柳では、2024年10月5日(土)から11月16日(土)の会期にて束芋の個展「そのあと」を開催いたします。近年精力的に舞台制作に携わってきた束芋は、今年ギャラリー小柳で開催したグループ展「ONE SINGLE BOOK」での出品作や、寺田倉庫で発表した回遊型の映像インスタレーション「触れてなどいない」を通して、アニメーション制作で初めて感じた歓びを再び体験しました。これを機に本展では、これまでの25年間の作家活動を振り返りながら束芋のアニメーション制作の原点に立ち返ります。
誰かによって企画され、デザインされ、作られ、買われ、使われたものたち。
ここに来る前は私と全く関わりのない時間の中にあったもの。
私が関わった時間の証とも言える、私が描いたアニメーション。
意図に縛られていたイメージを解放してみる。
どちらも今の私が捕まえた。
そして、そのあと。
束芋
精巧でアイロニカルな作品作りをおこなってきた束芋。近年制作した作品を通して、ものや現象が不意に繋がりをもつ瞬間、はっとするような発想の出発点そのものの面白さや広がりの可能性を感じたと言います。そこで束芋は手元にあった数々のものを並べ、自身の制作してきたアニメーションの断片を投影し、ものとものが引き寄せられたときの偶発的な出会いによる関係性を作品としました。今回の展覧会では、新たな試みとして遊びや偶然性を残し、鑑賞者が様々な思いを感じとれる空間を作りあげています。そして、鑑賞者と作品とのあいだに生み出される発見や思わぬ誤解はそのあと、新たに様々な物語を紡ぎはじめるでしょう。
展覧会の初日、10月5日(土)は、午後5時から作家在廊によるオープニング・レセプションを開催いたします。午後6時頃からはアーティスト・トークを予定しておりますので、この機会にぜひお越しくださいませ。
本展覧会の会期中、東京都現代美術館で開催されている「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」展では《日本のちっちゃい台所》(2003年)が11月10日(日)までご覧いただけます。原美術館ARCでは、常設展の《真夜中の海》(2006年)とともに企画展「心のまんなかでアートをあじわってみる」にて《糸口心中》(2018年)が2025年1月13日(月)まで展示されております。こちらもあわせてご高覧いただけますと幸いです。
また、高島屋日本橋本館の美術画廊Xでは2024年10月23日(水)から11月11日(月)の期間開催される村山秀紀の個展「―現代美術の室礼Ⅱ―」にて新作のドローイング作品2点を、兵庫県立美術館では、2024年12月21日(土)から 2025年3月9日(日)の期間開催される企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」にて新作の大型映像インスタレーションの発表を予定しております。ぜひ楽しみにお待ちください。
Photo: watsonstudio
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